トラブル対応
貸しビルの入居テナントから、水漏れ・・・の連絡が。
トラブルの連絡は、ドキッとしますよね。
水漏れの修理費用は?誰の負担か・・・。
一般論から。
2つの視点から考える必要があります。
(1)
水漏れの原因は?
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水漏れの原因が、水道管の経年劣化などに起因する場合は、大家さん負担。
(建物の躯体や設備(建物竣工時)に関するものは、基本的に大家さんの責任・負担となります)
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水漏れの原因が、テナントの過失に起因する場合は、入居テナント負担。
(例えば、ゴミなどで水道管を詰まらせてしまった)
(2)
水道管は、誰の所有物ですか?
例えば、テナント入居時に店内を改装。水回りの場所を変更するなど、入居テナント側で水道管を新たに設置した場合は、その水道管はテナント所有・・・となります。よって、その場合は入居テナントが費用負担をすることになります。
【居抜き物件の注意点】
居抜き物件の場合は、注意が必要です。
下記の2パターンが考えられます。
A・・・単なる居抜きとして、貸し出している場合。
B・・・入居テナントが、前借主より設備などを含めて買い取っている場合。
※
AかBの判断基準。
前借主が、直接、後継テナントに内装・設備一式を売却した場合は、Bの判断。
前借主から、大家さん了承の下で、現状のまま退店。その物件を、後継テナントに貸している場合はA。
この辺も、賃貸契約書でシッカリ取り交わしておくべきです!!
(専門知識のある、不動産業者さんだと良いですね。)
実はAとBでは対応が変わります。
Aの場合は、大家負担。
Bの場合は、入居テナント負担
テナント側としては、建物トラブルは全て大家負担・・・と考えている人が多いため、双方の認識違いによるトラブルに発展しやすいです。本当は、契約書などで、こういったトラブルの負担に関する項目も入れておくと安心です。
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他のテナントが、かかわる場合
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2階テナントの水漏れであれば、1階テナントに影響が出る可能性が高いです。
その場合の補償問題が浮上してきます。(ほんとうに、大変ですよね(汗)
・水漏れによる、商品や備品が破損したとき
・水漏れ修理のために、お店を休むことで休業・営業補償
入居テナントの過失によるトラブルであれば、大家さんは介入する必要はありません。すべて、原因テナントが処理すべき案件です。
心配なのは、大家さん責任になった時のことです。
金額など考えると、怖いですね。もちろん、保険なども考慮しつつ対応すべきです。
この辺は、長くなるので別の機会にお話しますね。