テナントビル・貸店舗の空き室対策
大家さんにとって、永遠の課題は「空き室対策」だと思います。条件の良いビルや店舗であれば、スグに次のテナントが決まりますが、苦戦する大家さんも沢山いらっしゃいます。
ここでは、空き室対策で一番重要なことをお話しします。
店舗を借りたい人に、情報は届いていますか??
空き室募集をお願いしている不動産業者に、確認をしてみてください。
「どんな手段、方法を使って、募集活動をしてくれてますか?」
・自社で抱えている、既存のお客様へ案内しているか?
・レインズ、ATBBなど不動産業者間のネットワークへ、掲載しているか?
・付き合いのある、他の不動産業者へ紹介しているか?
・その物件に興味を持ちそうなチェーン店などに、物件を紹介する営業活動をしているか?
・アットホーム等、検索サイトに掲載しているか?
・物件現地に、案内を掲載しているか?
店舗を借りたい人は、常に存在しています。
ただ
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借りたい人に・・・
アナタの物件情報が届かなければ
存在しないのと同じです。
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借りたい人に、アナタの物件の存在を知ってもらうこと!
そのためには・・・お客さんの行動・考えを知る必要があります。
借りたい人は、どうやって探している?
店舗・テナントを探している人は、どうやって探すのでしょうか?
その探し方を知ることで、アナタの物件を見つけてもらえる確率を上げていきましょう!
(1)検索サイトで探す
(2)現地を歩いて探す
(3)不動産会社で探す
まずは検索サイト。(at-home、ホームズなど)
※
店舗物件は、at-homeが一番強いですね。
■検索サイトでの行動
検索条件設定画面で
エリア、場所(地域や駅)
広さ
賃料
他にも条件はありますが、まずは3つ。
ただ掲載すればよいわけではありませ。競合に勝つには、頭を使う必要があります。
(1)エリアや場所に関して
都心部であれば、複数路線が乗入れしているハズです。最寄り駅の設定は、デキるだけ多く設定しましょう。
A駅・・・徒歩3分
B駅・・・徒歩10分
C駅・・・徒歩13分
A駅とB駅しか記載していなければ、C駅で探している人に情報は届きません。
確かに、C駅は遠くなりますが、遠い場所でもOKな店舗はあるのです。
その人が、借りてくれるかもしれません。
(2)広さに関して
不動産業者には、検索サイトの掲載上限数があります。その上限を超えると、新たに掲載料を上積みして広告料を払わなければなりません。なので、あくまで手段の一つとして考えてください。
アナタの物件が30坪だったとします。
30坪では借りる人がいなくても、15坪なら借りてくれる人がいるかもしれません。
15坪以下で検索している人に、アナタの物件は表示されません。
であれば、
30坪の物件として・・・掲載。
15坪の物件として・・・掲載。
不動産業者のお金はかかりますが、確率は増えます。
※
分割貸しを、本気で考えているオーナーさんであれば有効な手段です。
募集段階では、空き室は30坪のまま手を付けず、ほんとに15坪で借りてくれる人が現れたら間仕切り工事をすればよいですね。
(3)賃料に関して
オーナー心理としては、高めに設定して、もし値下げ要望があれば対応。
そんな風に考える方が多いと思います。
ただここで重要なことがありあます。
空き室が続いても、資金繰りなど問題がない大家さんはOKです。しかし、資金繰りにゆとりが無い大家さんは要注意。
出店希望者は、金額上限を設定して探します。
オーナーさん・・・35万円(30万円まで、値下げも対応するつもり)
検索者・・・上限30万円で検索
つまり、30万円以内で<本気で探している人>に、アナタの物件は見つけてもらえません。
もしかすると、本当に借りてくれるかもしれない候補者を逃すことになります。
次に借り手が見るかるまで、半年・1年と経過した場合約300万円の損失。
オーナーさん判断にはなりますが、当社の考えでは
>最初から値下げはできない賃料設定<
をして、一人でも多くの人に物件を知ってもらう方が良いと考えます。
何度も言います。
「出店希望者に見つけてもらえないのは、物件が存在していないのと同じこと」